「なければならないものとしての文化事業」を語るためのボキャブラリーがたくさん聞けました。何度もなるほど、と思うときがあり、こういったボキャブラリーを用いることによって(それを実際に自分の言葉にできていることが必要ですが)、“文化”というものを実現/活用/つくることができれば、すばらしいなと思うことができました。
今日の講義では芸術を運営していくシステムについて聞くことができ、これまでの講義での芸術の必要性等を踏まえて社会の中で芸術や文化を定着させていくことについての考え等を整理できました。私自身もこういったシステムを考え、運営していけるようになりたいのと、様々な人が出会える場を創造していけるように色々と勉強、吸収していきたいと思います。
「芸術はあれば良いと認められるが、無くてはならないものだと伝えられるか?!」との冒頭の問題提示がグサッときた。お話を聞いていて、いくつか自分でできそうなヒントが思い浮かびました。やってみます。
どんなに良い“原っぱ”となりうる場を提供しても、その場を利用すべき市民の関心がないと、意味がないものだと、フランスの劇場のお話を伺って改めて感じました。
非常にリアルな内容であった。どうしても行政批判に集約し、いつも納得してしまっていたが、官に代わって民になって本当にうまくいくかはあやしいと感じた。いろんな立場の方々と実際に取り組まれてきた上でのご発言、その誠実さに感じ入った。また人と何かをつくりあげる喜びや、やりがいも伝わってきた。
様々な事例と数字を基に、今の日本におきている大都市(東京)の文化的収奪や劇場運営上の問題点が明らかになり興味深く思いました。ご高著(『芸術立国論』)は以前読んだことがあったのですが更に議論がシャープになり、地方都市の弱体化や文化的な風土培えないことが浮き彫りになったように思います。また海外の事例も実体験を伴っていらっしゃるので説得力がありました。
講義が終わったあと、「君がやらなきゃいけないことがはっきりしたんじゃないの」ということを言われました。また、「僕がこれからやることがわかった」と言う声も聞きました。すでに、多くの人が平田さんの一言で育てられているんだなぁ、と。
(コメント編集:宮川智美)
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