2008/10/23

レポート|オリエンテーション 小林真理(文化資源学)

10月10日、後期の開始を告げるオリエンテーションが小林真理先生(文化資源学)からありました。ここではごく簡単に振り返ってみます。
まず、後期のテーマは「記憶・身体・コミュニティ」ですが、前期のテーマ「公共性・多様性・マイノリティ」も引き続き講座の根底に流れているということを確認しました。
次に、この公開講座を実施していることについて、問題意識を共有する人と集うことがまず大事だということを、小林先生自身の経験―ある制度についての意見をインターネット上で呼びかけたら、たくさんの反応があったということなどを交えて語ってくださいました。そして、なぜこの国は文化の問題を重視しないのか?という問いに行政側だけに「○○すべき」という価値判断させることを許してしまう市民の姿勢にも問題がある、と指摘しました。この講座では、より多くの人が豊かに生きていくために、自分たちは何ができるのか?をひとりひとりが自分に問い直すことが求められています。
議論を深めるために、基調講演や事例を話してくださる講師の方々について、なぜこの方を選んだのかについても触れられました。さまざまな分野で活躍されている講師のみなさんのお話を聞くのはとても楽しみですね。
大澤さんから後期の講座の進み方、最終課題についての説明もありました。前期のグループとは別に、新たなA~Jグループが編成され、講義を聴いたあとにディスカッションを行います。またそのグループとは別に「サークル活動」としてより関心の近い仲間同士が集まり、グループワークを行うことになりました。そして「あなた自身が実践できる市民社会再生」をひとりずつ表明するという課題が出されました。
それから、新しいグループごとに挨拶が交わされ、ディスカッションを進行する際のリーダー・サブリーダーを決めました。後期もそれぞれ個性豊かなグループができあがりました。ちなみに前期のグループのメーリングリストは今でも有効だそうなので、新しいグループの関係を育みつつ、前期のグループワークを通して絆を培った方々とも交流を続けていければ、と思います。小林先生が最初に触れ、ほかの運営委員の方からもお話があった通り、人間関係自体が大切な資源です。盛りだくさんで大変なこともあると思いますが、たくさんの出会いを楽しみ、このミニ「市民社会」を大いに盛り上げ、日常生活の糧としましょう。前期から引き続きの方も、後期からご参加の方も、どうぞよろしくお願いいたします!(池田香織)

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